信頼できる一次情報はどう探す?効率よく検索する5つのコツ

一次情報

Webライターが記事を書くためには、リサーチが大切です。

しかし、キーワード検索をしても、まとめサイトばかりが膨大に出てきて困ったことはありませんか?

「あなたたちSEO上手すぎるでしょ!もう10ページぐらい、SEO記事ばっかり続いてるんだけど!一体どこにあるのよ、一次情報は!」

そう叫びながらスクロールとクリックを続けているあなた、本当におつかれさまです。

そんなあなたに、Webライター歴4年の私が身につけた、一次情報の探し方、集め方のコツを5つ、こっそり教えます

短時間で一次情報を探しあてられるようになって、リサーチ沼から脱却しましょう!

「信頼できる一次情報」とは?

そもそも一次情報とはなにか、なぜ信頼できる一次情報を探す必要があるのかを考えてみましょう。

なぜ一次情報が大切なの?

インターネット上にはさまざまな情報があります。

しかし、情報を誰かに伝えていくとき、途中で中身が変わっていくことがあります。

たとえばこんな感じに。

①広島の名物お好み焼き屋「ちゆきちゃん」がSNSで、味を守るため大型ショッピングセンターへの出店の打診を拒否した、と発信

 ↓

②お客のAさんが、「『ちゆきちゃん』が断ったところってもしかしてYamaguchiyaじゃない?あそこに出店してくれたらすぐ行けるのになあ」と発信

 ↓

③Bさん「えっ?『ちゆきちゃん』がYamaguchiyaに出店するんだって?」

 ↓

④Cさん「『ちゆきちゃん』Yamaguchiya店、来月オープン!

あれあれ、元の情報とは全く違うものになってしまいました。

インターネット上で得られる情報には、①から変わってしまった、②③④といったものも混じっているのですね。

ですから、元々の情報(=一次情報)である①が大切

②③④のような情報を元に記事を書いてはいけないのです。

一次情報って具体的にどんなもの?

では、一次情報とはどんなものを指すのでしょうか。

取材、体験

お店の人にインタビューした、自分が商品を使ってみた、といった取材や体験は一次情報となります。

その地域に住む人の声、企業の人の話、その場に行って自分の目で確かめたことなど、生の情報を集めると記事の説得力が増しますね。

お問い合わせフォームを使ってメールで問い合わせたり、電話で使い方を聞いたりするのも「取材」になります。

書籍や雑誌の情報

書籍や雑誌は、多くの人の手を経て作られています。

いつの時点の情報かはもちろん、内容が正しいかをしっかりと確認し、編集者や校正者のチェックを通って発行されます。

そのため、書籍や雑誌は一次情報として扱うことが可能です。

ただし、電子書籍を一次情報とするときは、信頼できる出版元・著者かどうか確認しましょう。

官公庁・企業サイトの情報など

インターネット上の情報を元に記事を書く場合、正しい情報を見つける必要があります。

具体的には、厚生労働省や文部科学省など国の省庁や市町村が運営しているサイトの情報、商品やサービスを提供している企業が提供するコンテンツなどが一次情報となります。

もちろん論文も、一次情報として有用です。

先ほどのお好み焼き屋の例でいうと、お好み焼き屋「ちゆきちゃん」が発信しているSNSに書かれていることは一次情報ですね。

これを元にしてライターDさんが書いた「広島のマジで美味しいお好み焼きのお店はどこだ?大阪の通も唸ったおすすめ100店!」のような記事を二次情報と呼びます。

ライターDさんは、記事の中で一次情報を少しアレンジして「ちゆきちゃん2号店出店の噂もあり?!」のように書いてしまうことがあります。

また、ついうっかり間違えて、本当は「830円」の肉玉そばの値段を「380円」としてしまうこともないとはいえません。

しかし、この記事を見たライターEさんが「380円激安お好み焼き店ちゆきちゃん、ついに2号店オープン!」と書いてしまったら、事実と異なる内容になってしまいます。

ライターEさんは、二次情報であるDさんの記事ではなく、一次情報を元にする必要があるのです。

一次情報の検索のコツは?

では、インターネットから情報を検索するとき、どうすれば短時間で一次情報を見つけられるのでしょうか。

5つのコツを紹介しましょう。

検索キーワードを増やして探す

たとえばGoogleで「PTA」のキーワードを入れると、3億件近くがヒットします。

この膨大な情報の中から必要なものを見つけ出すのは、砂浜で落とした0.1カラットのダイヤを拾うようなもので、気が遠くなるほどの時間がかかります。

1位に表示されているのはWikipedia。

つい頼ってしまいがちですが、誰でも編集できるWikipedia は一次情報として適しません

参考程度に使ってください。

しかし、「PTA 歴史」とキーワードを増やしてみると、ヒットするのは約430万件とぐっと減ってきます。

さらに、1位に表示されているのは「日本PTA全国協議会」。

本家本元の情報が見つかりました!

情報を見つけるには、キーワードの数を増やして絞り込んでいくのが、1つめのコツです。

(※数字や順位は2022年9月時点のものです)

新たなキーワードで探す

「PTA 歴史」の検索キーワードで表示される記事のうち、二次情報で気になるものを見つけたとします。

その中で「保護者の会」と名前を変えて活動している中学校があることがわかったら、「〇〇中学校 保護者の会」で検索してみましょう。

〇〇中学校のサイトにたどり着きました。

保護者の会の活動報告や組織図など、その中学校だからこその一次情報が満載です。

はじめのキーワードにこだわらず、新しいキーワードを使うことが2つめのコツです。

期間を絞って探す

やっと見つけた情報だったけれど、10年前のもので現在とは全く違うことが書かれていた、という経験がある人も多いのではないでしょうか。

そんながっかりをなくすには「期間指定」で検索するのがおすすめです!

Googleの検索窓の右下にある「ツール」をクリックしてみましょう。

クリックすると、「すべての言語」「期間指定なし」「すべての結果」が現れます。

この「期間指定なし」の矢印をクリックすると、「1時間以内」から「1年以内」、さらに「期間を指定」が出てきます。

これらの中から「1か月以内」など、自分に必要な期間を選びましょう。

すると、表示される情報はその期間内に更新されたものだけになります。

また、「期間を指定」を使うと、たとえば2015年から2018年の情報だけにすることも可能です。

PDFファイルだけを探す

論文やリーフレットなどは、PDFファイルとしてあげられていることも多いものです。

PDFファイルだけを表示させてみましょう。

やり方は簡単です。

検索キーワードに続けて「filetype:PDF」と打ち込むだけ

これで検索すると、次のようにPDFファイルだけが表示されます。

最初にあるのは神奈川県の情報、次は東京大学の学位論文データベースの情報ですね。

一次情報にできるソースです。

二次情報の表示を除外するツールを使う

検索が大変になってしまうのは、二次情報が多いからです。

それなら最初から二次情報を表示しなければいい、と思いついた人を心から尊敬します。

政府・病院・MSD・企業のサイトだけを表示してくれるツールが「ノイズレスサーチです。

信じられないくらい便利で、医療系の一次情報を探すときには欠かせません。

ノイズのない検索、最高です…!

ノイズレスサーチ: http://pasokatu.com/nsearch#gsc.tab=0

キーワードを入れたあと、どこの情報を表示するかを選ぶとノイズのない検索結果がずらりと並びます。

同じように使えるツールに「まとも検索があります。

まとも検索:https://fukuyuki.github.io/mtm.html

詳しくはこちらを見てください。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2202/21/news117.html

一次情報を効率よく探そう!

一次情報を検索する5つのコツを紹介しました。

うまく検索できるようになると、執筆にかける時間を減らせるので、より多くの記事を書けるようになります。

また、信頼できる情報を元に書けるようになると、記事の質も上がります。

効率よく一次情報を探して、Webライターライフを充実させてくださいね!

投稿者プロフィール

山口ちゆき
山口ちゆきライターTips記事の執筆担当
Webライター。教育、食、ライフスタイルのジャンルを中心に、わかりやすい記事をお届けします。みんなのカレッジWEBライターコースメンターとして、これまでに千人以上のライターをサポートしています。

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