ライターBOX特別企画! みんなの図書館からの学びを紹介 その1

ライターゼミのチャンネルの中に「みんなの図書館」というチャンネルがあります。

こちらは、ライターゼミのメンバーが読んだ書籍の学びを記事にして発表する場です。

今回は、去年10月から11月で実施した図書館企画で作成いただいた記事を紹介します。

60歳でパソコンを始め、82歳でアプリプログラマーになった「若宮正子」さんの本とは?

最初はみんなのカレッジのメンターでもある、ひかりんさんの記事です。

書籍紹介

60歳を過ぎると、人生はどんどんおもしろくなります。
著者 若宮正子

新潮社 Webサイト
https://www.shinchosha.co.jp/book/351371/

最初にこの本のタイトル『60歳を過ぎると、人生はどんどんおもしろくなります。』を、目にしたシニア世代はどう思うでしょうか?

「そんなバカな、60過ぎて人生がおもしろいだなんて!衰退の道をたどるだけだよ」

「どうせ、歳を取ってもお金のある人の話でしょ!」

「えー!60過ぎて、人生がおもしろくなるなんて、ステキ!」

「どんな生き方をすれば、どんどん人生がおもしろくなるの?」

と、2つに見解が分かれることでしょう。
確かに私はこの年代で、どちらの見解も分かります。

そんな、シニア世代に「若宮正子」さんの『60歳を過ぎると、人生はどんどんおもしろくなります。』を紹介しましょう。

まさに「コンピューターが人生を変えた」ことが、詳しく書いてあります。

それは「人生、60歳を過ぎてからがおもしろい!」につながるまでのことです。

「シニアだってゲームを楽しめる!」「世界への扉が開いた」「好奇心は歳を取らない!」を細分化して書いてあります。

学び1:「若宮正子」さんの生き方

若宮さんのことはテレビCMで知り、気になっていました。
それが、まさかお会いするチャンスをいただけるとは!「運命の出会い」でした。

若宮さんをクラウドワークス本社にお呼びして、イベント用の撮影をする企画があり、撮影時に参加できる人を募っていたのです。たまたま、その日は東京へ出向く用事があり、すぐに手を挙げました。

お会いする前に買ったのが、この本です。新幹線で向かう途中、ワクワクしながらこの本を読み、この方のリサーチをしました。パソコンを始めた経緯や学び続ける姿勢は、まさに刺さりまくりでした!

お会いし一緒に食事して撮影を拝見。オーラが半端なく滑舌も良く、とても87歳とは思えない若さ!誰よりも「美しい女性」と脳裏に焼きつけ「この人を目指そう!」と決心したのです。

学び2:「若宮正子」さんの学び方

「82年間で学んだこと」の章に「好奇心は最大のエネルギー」の項目があります。
何が彼女をここまで突き動かしているのか、それは他でもない「好奇心」なのです。

このことは、私もよくわかります。「好奇心」でWebライターになったのですから。
60の手習いでクラウドソーシングに目覚め、今日まで学び続けてこれたのは「好奇心」のおかげでしょう。

そして「一生学び続けないとダメ」もあります。これは私も常々思っていること。
今どきのことを、学び続けなければならない。昔のことを言っても始まらないのです。

まとめ

私は若宮さんにお会いしこの本を読まなければ、プログラミングまで習おうとは思いませんでした。なぜなら「この歳では無理」と思っていたからです。

しかし、若宮さんが82歳でアプリを開発し『アップル』に招待されたことに衝撃を受けました!

「私もアプリを作りたい!」とプログラミングの勉強を開始したのです!

人生100年時代を見据え、道に迷っているシニア世代の方に、ぜひ読んでいただきたい本です。

車いすの人気YouTuber「現代のもののけ姫Maco」のポジティブパワーをもらえる本

続きまして、同じくみんなのカレッジのメンターである、山口ちゆきさんの記事です。

書籍紹介

普通で最高でハッピーなわたし 特別でもなんでもない二度目の人生
著者 渋谷真子

扶桑社 Webサイト
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594086602

仕事中の転落事故によって脊髄を損傷し、下半身麻痺となった元瓦葺き職人ギャル、と聞いてどんな人物を思い浮かべるだろうか。

渋谷真子さんは、現在、車いすユーザーのリアルをYouTubeで発信している。チャンネル登録者数は10万人を超え、全国を飛び回って活動中だ。

そんな真子さんのポジティブさが詰まっているのがこの本だ。事故後のリハビリの様子や、障害を負った真子さんが知りたかったこと、車いすユーザーについて他の人に知ってほしいことなどが、等身大の言葉で語られる。

真子さんはどの病院でリハビリをするか、徹底的に調べた上で自分にとって最適だと思った道を進んでいく。オシャレも大好きだし、車いすがイケているかどうかにも徹底的にこだわる。排泄の苦労や赤裸々な性事情も語る。

『みんなができているのにわたしにはできない』っていうのは、健常者でもよくあること。そして人と比べる必要があるのかなって思う。人生は人と比べるもんじゃなくて、自分との戦いでしかないというのに」(3章 恋は終わらないし、バージンは二度やってくる #とりあえず一旦忘れよ より)

この言葉から、しばらく目が離せなかった。そうだ。誰にとっても、比べる相手は自分だ。真子さんにとっても、私にとっても。

自分は自分!

この本を手にしたのは、あるイベントの取材がきっかけだ。

イベントのMCをする車いすYouTuberとはどんな人なのかと、取材前日にこの本を読んだ。

読んでみて、「はじめに」から圧倒された。

転落事故直後に、自撮りしているギャル。何なんだ、このポジティブすぎるパワーは。

自分でどうにかできる程度の失敗なら、ただ次に活かせばいいだけ」(5章 普通で最高でハッピーな景色を守るため #カラダはなまもの 放置していたら腐っちゃいますよ より)

下半身麻痺のため、真子さんはさまざまな失敗も経験している。しかし、それを元に次に失敗しないようにしているし、他の人にもシェアしていく。失敗を後悔するのではなく、前に向かうエネルギーに変えていくのだ。

イベントの当日。登場した真子さんは、明るく元気いっぱいだ。自分の出演時間以外には積極的に他のブースをまわって、きゃーきゃーと楽しそうな声をあげている。いや、本気で楽しんでいるように見える。本のままの、飾らない人柄がそこにあった。真子さんのポジティブさが周りの人を笑顔にする様子を、目の当たりにした。

その後、会場で出会ったおじさまに話を聞くと、少年のように目を輝かせてこうおっしゃった。

「さっき、真子さんと話せたんだよ~!車いすユーザーの間では、すごく有名な人でね。まさかわが町に来てくれるなんて!」

やはり真子さんは、車いすユーザーのアイドルだった。

自分は自分。

できないこともたくさんある。けれども、今できること、今するべきことを、楽しみながら重ねていこう。

真子さんという人をこの本で知り、実際の雰囲気に触れて、私自身がやるべきことが見えてきたような気がした。

追記:

2022年11月、真子さんのTweetが注目され、記事になっている。

それに対するTweetに、また考えさせられた。

おわりに

今回は、みんなのカレッジ メンター2名の、本からの学びを紹介しました。

あと2名の学び記事も後日紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。