「デシリスト」と「自分マーケティング」の共通点から見えてきたこととは

本題に入る前に

ライターゼミは、ライター活動に関心のある人や、ライターとして活動している人達が集まるグループです。

ライターゼミは、クラウドワークスから誕生し、「自分マーケティング企画」は、ライターゼミの中から生まれました。

自分マーケティング企画をしている最中は、常に「デシリスト(※)」のことが頭の中に浮かんでいました。

※デシリスト=できる・してほしいリストのこと。のちに詳しく解説します。

そのうち、このワークは、デシリストのワークをする前の一番初めの必要なステップなのでは!と感じるようになりました。

自分の好きなこと・嫌いなこと・自慢できることなどの自分自身の掘り下げが、デシリストのワークにつながっているということも、大きな発見でした。

デシリストの主旨、「デシリスト」と「自分マーケティング企画」の関連性などをご紹介します。

デシリストとは


プロ級ではないけれど、あまり気を遣わないで「些細なことでも自分のできる」が人の役に立てるのではないか。

業者に頼むほどではないけれども、ちょっとしたことを得意分野の人にやってもらえたら良いのになあ……と思ったことがない!という人はあまりいないでしょう。

そこで今回は「デシリスト」をご紹介します。

デシリストとは「自分のきるリスト」+「てもらいたいリスト」を紙に書き出してリスト化することを指します。

そして可能ならば、友達同士や仲間の中でシェアすることで、お互いの需要と供給が分かるだけでなく、将来的に助け合いの社会やコミュニティーの活性化にもつながる可能性を秘めています。

人と人がつながることの大切さを振り返る

昭和の中頃まではあったと聞いているご近所付き合い。

例えば、「醤油ちょっと借りていいかしら」と気軽に借り、借りた代わりにそれなりの物を返すなど、困った時にギブアンドテイクできるような社会がありました。

現代では、どういった人が隣に住んでいるか分からなかったり、人間関係が冷め切っている状況が多く見受けられますね。

このデシリストを作成すると見える化されるため、「自分は何ができるか、何をしてほしかったのか」が客観視できるようになります。

人と人がつながることのきっかけにもなったり、ギブアンドテイクの精神も生かされて孤独感も減り、その大切さを再認識することが可能になります。

「できる・してほしい」リストを作る

この「デシリスト」の発案は、私が参加しているある循環型社会に関心がある人たちのコミュニティー内で生まれました。

本格運用までは至っていないのですが、まずはリスト化してお互いシェアすることが重要。

複数人から出てきた「できること」「してほしいこと」を一部あげてみましょう。

デシリストの具体例

●できること

枇杷の葉エキス作り/おいしい炊き込みご飯/早起き/お年寄りの話を聞く/ピアノを弾く/唱歌を数曲暗譜で歌える/Word・Excelで簡単な書類作成/お年寄りに携帯電話操作を教える/冊子などの印刷物の制作/人の話をよく聞く/写真撮影と画像処理/子どもの相手/数秘術/接客/野草を教えられる/日本酒を詳しく説明/熱帯の旅話/力仕事/野菜・米作り/お灸/メンタルヘルスケア/車の運転/書道教室/足もみ整体/空手・体操指導/パーマカルチャー……など

●してほしいこと

ペーパー免許で車がないので運搬/電動ドライバーなど工具を使っての日曜大工教室/

自分も含めて学んだことのシェア会/心理学・哲学の話を聞きたい/力仕事/電気機器の修理やアドバイス/自由に使える場所/体のメンテナンス/料理を学ぶ/余っているレンガがほしい……など

ギブアンドテイクに挑戦するも……

デシリストから、お互いの需要と供給がマッチングしたら、次は実践。

ここで重要なのが、現在の貨幣制度を使ってお金を払うのは抜きにして、やりとりをしてみること。

無理のない範囲からお互いよく話し合い確認した上で進めていくのがポイントです。

しかし、これが実際やってみるとなかなか理想通りにはいかないことが判明しました。

数秘術を見てもらいたかった私は、よく話し合った上で足もみ整体を提供、数秘術を見てもらいましたが、後に相手から「“アマチュアの数秘術レベル”」と「“プロ級の足もみ整体施術”」だと、「やっぱりなんだか申し訳ない……」と言われてしまいました。

結局完全なギブアンドテイクにはならず、壁は高いか…… と現実を突きつけられたのでした。

数回のシェア会から見えてきた共通の思い

今の経済の仕組み内でやるには、ややハードルが高い現実を再認識。

今の段階では実現化していないですが、貨幣の代わりに地域通貨のようなものを仲間内で作り、その中で回していけたらいいという共通の思いがあることが分かりました。

自分マーケティングとは

自分マーケティングは、テーマに沿って自分自身を客観視して内面を深掘りしていくワークです。

自分の好きなことは、自分の得意分野に置き換えることができます。

そして、それは誰かにとって必要とされる能力でもあり、仕事にもつなげられることを目標にしています。

特にこの点は、デシリストと自分マーケティングが重なっている点が、興味深いところです。

ライターゼミでの自分マーケティングのSTEP1の詳しい内容を知りたい方は、是非、桜会さんのインタビュー執筆されたyukiさんの記事を読んでみてくださいね。

そして、関心を持たれた方は、ライターゼミの自分マーケティングSTEP1の課題をやってみることをおすすめします。

自分マーケティング課題をしながら発見したこと

「“自分とは何か”」を様々なテーマに沿って分析して知る&シェアしていくことで、自分も含めて「みんな人間味がある魅力的な部分を兼ね備えている」というのが分かりました。

自分のできることを、してほしい人に心を込めて提供できて喜ばれる。

「ありがとう」と言われたら、うれしいには違いないが、「ありがとう」と言われたいからしたわけじゃない。

喜んでいる姿を見て、自分の得意なことが、相手の役に立ち、心がうれしくなって満たされる。

明るい未来につながる可能性を秘めている

ライターゼミの自分マーケティングは、デシリストを作る前の大切な作業で、自分も相手の理解する手立てには最適ではないだろうか。

そして、この取り組みは、自分にも人にも優しい社会実現にもつながっていく方法の1つでは!?と、考察しています。

結論

デシリストを作成したことで双方のことがよく分かり、いざ何かあった時に相談できるな……という安心感みたいなものを得られたことがプラスでした。

人助けにも仕事にもつながり、心も豊かになり人生が何倍も充実する可能性を秘めている、自分で気づけなかった部分にも出会えます。

人とつながるのが怖い、傷つくから一人で居た方が気が楽だ!という方も多いけれども、

いずれにしても、社会の関わりなくして人は孤独では生きていけません。

人のつながりが薄い時代だからこそ、この作業が大切ではないかと考えています。

投稿者プロフィール

野木 祥代
野木 祥代学びレポート記事の執筆担当
平成21年に台湾発祥の若石健康法(足もみ)に出会う。翌年には、日本漢方の先生より食養生の指導を受けながら、食と身体の向き合い方を学ぶ。足もみのプロ資格を取り、独自に研究を重ねながら足もみ整体と書道で活動中。

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