感謝から生まれ、信頼でできたオウンドメディア。声を上げたライターの、本当の想いとは?


2022年5月。

ライターによるライターのためのオウンドメディア「ライターBOX」が誕生しました。

本来、オウンドメディアといえば、専門の技術者や制作会社に委ねられ、費用もバカにならないもの。

それを、「ライターゼミ 」の有志メンバーは、自分たちの手で、たった2カ月で開設してしまいました。

「自分たちで一からオウンドメディアを作ってみたい」という、1人のメンバーの想いがまわりにも伝わり、こうして形になりました。

ライターBOX公式Twitter
https://twitter.com/writer_box52/status/1525310179461320706?s=20&t=rs5US6hKu2kNDXhaL4QG2Qより

固定ツイートに書かれている、この「1人のメンバー」こそ、夏川さほさん。

「誰が欠けても、ここまでできなかった。」

と語る彼女からは、終始感謝の言葉があふれていました。

彼女がずっと抱いていた本当の想いと、「ライターBOX」を通して痛感した「ライターゼミ 」の強みを、彼女の芯の強さがうかがえるインタビューを通してお伝えします。

※「ライターゼミ」:クラウドワークスが運営するライター向けオンラインコミュニティー

夏川さほさん

プロフィール
1歳から小学6年生まで、4人の子どもを育てるママライター。
ライター歴:2021年1月〜
ライターゼミ:3期生
主な実績:SEO記事、取材記事、キュレーションサイトの校正・校閲
https://note.com/saboko_mama/n/naf2be294a3f4

https://twitter.com/saboko_mama

【Take】きっかけは、目立たず、もらってばかりの自分。

ーー「自分たちで一からオウンドメディアを作ってみたい」とありますが、そのきっかけを教えてください。

夏川:「ライターゼミ」に入会してから、「いつか、私もなにかのカタチで、貢献できたらいいな」とずっと思っていたのがきっかけです。

入会当初から、私は存在感が薄かった。

イベントに顔は出すけれどあまり発言はしないし、日報もほとんど投稿していなかったし、そんなメンバーでした。

なので、常に皆さんから受け取るばかりで、「Take」が圧倒的に多いな、と思っていたんです。

実は、最初から今のようなオウンドメディアを、思い描いていたわけではありません。

クラウドワークス社員の澤田さんが、「ライターゼミ」内で「マーケティングチャンネル」(現:マーケティングの泉)を立ち上げ、アイデアを募っていたんです。

その時に「ライターとして、マーケティングでできることってなんだろう」と考え、当初はブログの立ち上げを考えていました。

ーーはじめはブログを提案したとのことですが、その理由を教えてください。

夏川:ブログって一人で続けるには根気がいるし、大変だけど、みんなでやったら楽しいんじゃないか、学びがもっと大きくなるんじゃないかと考えたからです。

私自身ライターを始める前からブログをやっているのですが、最初はうまくいかなくて。

それでも、ライターとして活動して、勉強していくうちに、少しずつオーガニックサーチ(※)が増えていく体験ができたんです。

その体験をみんなとできたらなと考えていました。

※オーガニックサーチ:検索をした際の表示ページで、広告を除いたもの。

〈さほさんが実際に投稿した提案内容〉

【Chance】引き寄せたチャンスに、食らいついた結果。

ーーブログからオウンドメディアへ変化した理由を教えてください。

夏川:変化したのは、澤田さんが答えをくれたからです。

夜中に提案をして、起きたらすでに澤田さんからDMが届いていました笑

数時間後にはミーティングをすることになり、私の想いを聞いていただきました。

そこで「ブログというより、オウンドメディアですね」と、私のやりたいことができる「場所」を教えていただいたんです。

はじめのDMで、「どんな感じでやりたいのか、詳しく聞かせてください。」と言われたので、必死にパワーポイントで資料を作りました。

まず自分を知ってもらう必要があると思ったのと、今回私がやりたいアイデアをしっかり伝えて、理解してもらわないと、この企画が流れてしまうと思ったので。

振り返ると、この時が一番大変だったかもしれません。

ーー正式にチャンネルで提案してみて、みなさんの反応はいかがでしたか?

夏川:全体的には「おもしろそう」「やってみたい」という、前向きな反応がいただけたと思ってます。

ただ「メリットがわからない」という意見があったのも事実です。

クラウドワークスの中で運営されているコミュニティーなので、勧誘や営利目的を掲げることができなかったため、わかりやすい目的もなく、メリットも感じづらかったと思います。

ーー進めていく中でぶつかった壁はありましたか?

夏川:みんなで作り上げていきたいという想いがあったので、意見を聞きながら進めていたんですが、「ある程度、運営で方向性を決めてもらった方がやりやすい」という意見もあって、戸惑う場面はありました。

現在、「ライターゼミ」メンバーのうち半数を超える方々が、参加してくださっていますが、そもそも、こんなに人数が集まると思っていなかったんです笑

澤田さんに「(メンバーの人数は)上に立つ人の裁量次第」と言われていたので苦笑

※ライターゼミメンバー:44名(2022年6月・新規メンバー加入前)

ーー静かなプレッシャーですね笑

夏川:ですよね笑

ーー逆に、思いがけない効果やメリットはありましたか?

夏川:私は存在感の薄いメンバーだったので、あまり接点のないメンバーとも、深く関わりを持てるようになったのは、大きなメリットです。

オウンドメディアを立ち上げていなかったら、関わっていなかった方も多いはずなので、交流が広く持てるようになったのは、とてもうれしく思っています。

【Trust】「ライターゼミ」が持つ「信頼」という強み

ーーオウンドメディアが実際に動き出しました。ここまでこれた最大の要因を教えてください。

誰が欠けてもここまでできなかったですし、みんなの力が合わさってはじめて実現できたことなので、「みんなの力」に他なりません。

それも、「ライターゼミ」だからこそだと思ってるんですよね。

必ず、大なり小なり反応をくれるメンバーなので。

意見もくださるし、思ってることも言ってくれるし、これは信頼関係が成り立っているからできることだと思っています。

不思議ですよね。

ーー意外とさらけ出しますよね笑

夏川:いろんなことを可能にしているのは、そういうところかもしれないですね笑

ーー今後やりたいことや、これからの展望があれば教えてください。

夏川:「ライターBOX」のSNSは、今Twitterしかないので、InstagramやYouTubeなど、幅広くいろいろなことに、みんなで挑戦していけたらいいなと思っています。

オウンドメディアがあれば、自分たちがやりたいように、好きなことをできると思っているので、上がってくる声を拾えるオウンドメディアであってほしいです。

ーー最後に読者の方にお伝えしたいことはありますか?

夏川:もし、やってみたいことがあれば、実際に声を上げるところから始めてほしい。

私のようにコミュニティー内だけでなく、普段のクライアントワークにも言えることですが、初めて取り組むのは勇気がいることです。

それでも、やってみたいことがあるなら、相手が仲間、同僚、クライアントであっても、まずはその想いを伝えてみてほしいです。

私も最初は勇気がなくて、ほんと夜中のテンションで提案したので笑

ーー勢いも大事ですよね!本日は、ありがとうございました。

夏川:ありがとうございました。

【Give】感謝のカタチは、みんなでつくった「場所」

もらってばかりだと言っていた夏川さんの、貢献したい感謝の想いと、「ライターBOX」をつくりあげた「ライターゼミ」の信頼という強みについて、お話いただきました。

2022年1月24日、彼女の夜中の投稿から始まった、このオウンドメディア企画。

キックオフミーティングは、3月11日。

5月2日にTwitterが開設、5月14日にオウンドメディア「ライターBOX」が開設されました。

改めてスケジュールを振り返ってみても、すごいスピード感。

決して専門ではないライター集団が、得意なことを生かし、初めてのことにも果敢に挑み、それぞれがさまざまな想いで携わってできた、オウンドメディア「ライターBOX」。

「いつか、私もなにかのカタチで、貢献できたらいいな」

「みんなでやったら楽しいんじゃないか」

メンバーからもらってばかりだと話していた彼女が、こんなにすてきな「場所」をつくるきっかけをくれたことは、何よりも大きな「Give」として返せたのではないでしょうか。

取材日:2022年6月17日

インタビュアー:yacco

投稿者プロフィール

yacco
yaccoデザイン担当 兼 学びレポート記事の執筆担当
フリーランス|グラフィックデザイナー×WEBライター
ライターゼミ・ライターBOXのロゴデザイン、及び公式グッズのデザインを担当。

2020年11月 クラウドカレッジ WEBライターコース受講
2022年01月 クラウドカレッジ ライターコースPRO受講
2022年04月 クラウドカレッジ 取材ライティングコース受講
クラウドワークス Webライター検定2級・3級取得

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